愛読書2008年03月31日 23時37分49秒

 高校時代の愛読書といえば、ヘルマン・ヘッセの「デミアン」とリチャード・バックの「イリュージョン」。や、何回読んだことか。ヘッセは、友人から「車輪の下」いいよって勧められたのだけど、最後主人公が挫折したまま人生を終わるのがピンと来ず、岩波文庫で安かった「デミアン」にものすごぉぉくハマってしまいました。
 「イリュージョン」の方も「かもめのジョナサン」ではちょっと抽象的すぎた部分が、人間を主人公にして、面白くなった・・というかより複雑になった・・・というか。でも、好きだな。

 高校時代って、大抵の人が、アホな自分をさらしていた時代・・・と思うらしく(もちろんそうでない人もいるであろう)私も他聞にもれず、なのですけど、この好きだった本の2冊を見る限り、今の方向性を先取りしていたというか、方向が全く同じだぁ~と思いました。

 私の人生は、「デミアン」の主人公シンクレールの生き方を20世紀~21世紀の日本で追体験してみてるだけ、みたいな気もしてきますですよ。結局、シンクレールの「自分の中からひとりで出てこようとしたところのものを生きてみようと欲した」試みは結局、最後戦争でどうなってしまったのか、含みのある終わり方でしたが。

 もちろん、その2冊のほかにも「どくとるマンボウ航海記」にもどっぷりとハマりこみました。村上春樹や吉本ばななに行くのは大学になってから。

 しかしまぁジャンルはバラバラだけど、学生時代は今に比べれば本を読んでたな。今はほんとにマンガしか読んでないもんな。だんだんバカになってくるのも道理ですわ。。。

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